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【ビートルズのリンゴスター】ドラム下手くそと言われている!?それはありえないのでドラマーがリンゴスターの凄さを説明するよ

洋楽の最も売れたバンドのビートルズですが、今聴いても音、ノリともに最高のバンドですね
さらにメロディーも最高なんですから売れないわけがありません


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今でこそ大好きですが、実は最初はそんなに好きではありませんでした

 

え!?なぜかって!?


正確には好きな曲は好きだけどそれ以外は別にって感じでしたね
あと髪型もなんかダサいし変じゃんみたいなのとポップな感じがちと受け付けないなと


しかし好きな曲があったんでそれを聴くためにアルバムを買って何回もリピートして流します
そのうちの一曲が学生時代に聴いた

strawberry fields  foreverです。

 

 


なんとなく良い曲だったなーというのを覚えていて大人になってから聴きたくなったのでどこに買いに行ったかは忘れましたが、CDショップかゲームとかも売ってるリサイクルショップかで中古のCDを買ったんですよ

それが「let it be」というアルバムでした

 

 

ヤベー!!!めっちゃカッコいい!!!
ふと気付いた頃には超へヴィーローテのCDになってました
このバンドメロディーの良さのみならず音もノリも最高やんけ!


変な髪型でダサいなとか思っててごめんなさい!
むしろあんな昔のバンドなのに何度聴いても全然色褪せない。
化け物バンドじゃん!


はい、完全に先入観でした
こんなバンドを聴かずにいたのは凄く人生損してました

昔のカッチカチの頭の自分を殴ってやりたい

 

ところでこのバンドのドラマーはリンゴスターですがドラムうまいと思いますか?
世界で最も売れたバンドのドラマーなんですが、技術的なことだけで言えば下手くそと一部では言われていますよね

 

普通の人が聴いたら一見なんの変哲もないドラムに聴こえるでしょう

 

例えるならば画家のピカソのような感じでしょうか

一見すると「下手くそじゃん」とも思いますし、一般人には理解できない

 

しかし私は「ピカソ」は理解できなくても「リンゴスター」は理解できます

 

はっきりと言いましょう

彼は「天才」です。

※この記事の最後のほうに具体的な曲をあげてドラムの解説もしています

 

練習嫌いで有名だった彼は5分も練習すると飽きてしまうということを本人が言っています

 

なのに他の3人の演奏を聴きこんな感じでやってくれと言われるといとも簡単に演奏してしまう。

 これはまさに「天才」以外の何者でもない。

 

彼の凄さが分からない人はバンドにおけるドラムの重要さを軽視し過ぎです

 

確かに実際分かりづらい。

 

例えば曲を正確にスムーズに叩けていればそれっぽく聴こえるのでプロでもそれを分かってない人がけっこう居ると感じます

 

正確ならいいってもんじゃない。

うまく叩けばいいってもんじゃない。

それが音楽の奥深さで個人的には最高に楽しくて大好きな部分ですが、それだけに難しい。

 

リンゴスターのドラムは正確というよりはむしろその独特のリズムとアプローチが個性を生み出しています

 

彼は左利きなんですが、右利き用のドラムセットを左利きで叩く。

それがあの絶妙なニュアンスのドラミングに繋がったようですね!

 

そしてビートルズの曲に最高に溶け込む。

どんくらい煮込んだらあんなに溶け込むのかというレベルです


ドラマーである私はリンゴスターの凄さがよーーくわかります
彼が居なければビートルズはここまでの大成功はしてなかったのではないかということすら思います(成功はしていたでしょうが)

 

ビートルズサウンドの象徴と言ってもいいあのドラムのサウンド

そしてリズム


技術がへただろうが練習嫌いだろうがそんなのは関係ない
彼のドラムはノリが最高です


誰も真似できない独特のノリがあります
曲を歌を最大限に活かすドラム
それでいて個性的なリズム


よく聴くと分かりますが彼のドラムは普通にビートを刻むだけってのは少ないです


彼を叩くような人たちは音楽の表面的な部分しか分かっていません

 

縁の下の力持ちを無視するタイプです

飲食店などでスタッフに偉そうにするタイプかもしれません

そういうのは恥ずかしいですからやめてくださいよ

え!?違う?

それは失礼。

 

少し話が逸れました


曲を何度聴いても理解できない、それでいて難しいことをやってるわけではない
いくら技術が優れてるドラマーでもリンゴスターのセンスにはかないませんし、ノリも出せません


まさに唯一無二のドラマー
知れば知るほど深みにハマる魔性の魅力がありますね
ジョンは間違いなく天才ですが、リンゴも間違いなく天才だと思います

 

ドラマーの多くはただ無難に伴奏するだけの人が多い

はっきり言ってそれだったら誰でもいい

代わりはいくらでもいますよね

 

逆にめちゃくちゃ上手いしフレーズも動くけどつまらない演奏のドラマーもけっこう居ます

なんかオリジナリティーがないというか。

 

基礎をしっかりやって学校をちゃんと卒業した優等生みたいなイメージ。

 

いやいや音楽はそういうことじゃないから!

たった一つの正解なんてないから!

 

レッド・ツェッペリンのドラマージョンボーナムも唯一無二のドラマーで代わりがきかないので突然亡くなってしまったあとバンドは解散を余儀なくされました

 

ビートルズのドラマー リンゴスターも代わりはきかないドラマーです

 

天才ジョンレノンも自らのソロ作品にリンゴをドラムで起用していることでもお分かりでしょう

 

そんな凄いバンドビートルズのドラマーリンゴスターはもちろん凄かった

 

そして性格が優しいということでも知れています

なにかと気難しいジョンとポールの仲裁役というのもあり彼が居なければもっと早くビートルズが解散していたとも言われている

 

数々の伝説を作り名曲を残したバンド「The Beatles」のドラマー「Ringo Starr」の凄さを知ってもらいたい

 

その個性的なリズムとアプローチ、そして最高のバンドアンサンブルの元、そして曲によってはメロディーに等しい効果を得ている彼のドラミングを今一度掘り下げてみてはいかがでしょうか。

芸術を理解するに等しいです

 

では具体的にどこがどう凄いのか。

というのをドラマー目線で解説していこうと思います

こういうのは意外と無かったかもしれませんね

 

Aメロ~の絶妙なタイミングのタム。このフレ―ジングが凄い

これによって不思議な雰囲気を醸し出しています

なんか癖になります

ギターに合わせているんでしょうかね

 

そしてそのあと一見普通のリズムを刻みますが良く聴くとハイハットのアクセントをつけていて、それが良い感じのグルーヴになっています

 

曲が後半になるとドラムのタムのタイミングが変わり、かなり雰囲気がストレートな感じになっているのが分かると思います

最初のあのタイミングのタムが無かったらこんなトリップしたような感じは出ていないでしょう

 

続いてこの曲

 

 

かなり印象的なフレーズのハイハットとタムの連打

これは名フレーズでしょう

 

そしてそのあとも普通にリズムを刻まずにタムとバスドラのフレージング。

この曲が持つ雰囲気をさらに引き出している感じ。

 

この2曲はドラムがかなり目立っていて分りやすいタイプの曲だと思います

 

最初のほうにあげた「strawberry fields  forever」のドラムも良い味を出しています

 

曲の歌い出しからのフィルがまず耳に残る

そしてシンプルなリズムを少し刻んだあとその後からのほんの少しスウィングしたような強烈なリズム。

聴けば聴くほど奥が深いですね

 

そして「let it be」のドラム。

サビのハイハットのオープンがアクセントになっている

そして2番からのAメロのタム回し。

これ好きなんですよ。

 

アルバム「let it be 」naked versionではタム回しが無くなりシンプルになっていますがなんか少し物足りなく感じます

 

どうでしたでしょうか?

 

少し聴くだけでもシンプルにリズムを刻んでいるだけというのはとても少ないです

本当にフィーリングだけでこのリズムとフィルを叩いているのであれば何度も言いますが「天才」 に違いありません