音楽と漫画と私

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なぜ「god knows」はこんなにも心を震わせる神曲なのか

みなさんは「god knows」という神曲を聴いたことがあるだろうか?

聴いたことがないというかたはこちらをどうぞ

 

 

めちゃくちゃ良い曲だ!!あまりにも良い曲すぎる!!!

少なくとも筆者は初めて聴いたときに衝撃をうけた

まず最初のギターのリフがカッコよすぎる

一度聴いただけで耳に残るフレーズ。

そして平野綾が声をあてる涼宮ハルヒの熱のこもった声

とにかく圧倒的に心を震わせる曲だ

 

筆者と同じように思っている人がたくさん居るのでちまたでは

神曲」といわれている

そりゃこんな良い曲なんだからそう言われるのも当然だ

 

だがそれと同時に思うことがある

なぜこんなにも「神曲」なのか?

 

よくよく聴いてみると最初のギターのフレーズのカッコ良さこそピカイチと言っても良いセンスなものの、他にそこまで飛び抜けた要素があるだろうか?

 

楽器隊の演奏も上手いというよりは荒削りな感じだ(これはわざとこうしているらしいが)

それなのにこんなに「神曲」なのはなぜなのか?

 

理屈で説明できない部分があるのが芸術であり音楽だし、むしろ筆者はそういった部分に魅力を感じている

 

だが分からないだけで終わらずにここはあえて深掘りして考えてみよう

※ネタバレを含むので嫌な人は先にアニメをみてね

 

1 涼宮ハルヒ(平野綾)の熱量

まず前提として歌ものは歌がよくなければ話にならない

これは単純に上手い下手だけの問題ではないのは音楽好きなみなさんならよくご存知だと思う

 

ダウンタウン浜田雅功が良い例だろう

けして歌はうまいわけではない

だが、味がある。

 

歌はうまいにこしたことはないが、それだけでは不十分だ

上手ければ感動するわけじゃない

ただただ綺麗にうまく歌っても心には響かない

〇〇歌うまいね~となるだけ。

 

それよりも例え下手でも一生懸命に伝えようとする気持ちがある歌い手のほうが心に響く

つまり「気持ちを込める」ということ。

 



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この作画は平野綾さんが歌っている様子を元に描いたそうだ。

一生懸命さがここだけでも伝わってこないだろうか

 

「god knows」を聴いていると、この一曲にかける熱量が半端じゃないことが分かる

 

技術うんぬんじゃない「気持ち」が声を通して伝わってきてるんではないかと思うのだ

 

人間は言葉を発さずとも感じることができる能力をもっている

近くにいる人の緊張が伝わってくるという経験はないだろうか?

 

「歌」を聴いてその「気持ち」が伝わってきたとしてもなにもおかしくはないはずだ。

 

2 神アニメの神回に流れる神曲だから

涼宮ハルヒの憂鬱というアニメは見たことあるだろうか?

見たことないってかたは是非見てもらいたい

細部までこだわりぬいたクオリティー

良いものを作ってやろうという気概がまず感じられる

 

このアニメは当時神アニメと呼ばれていた。

そんな神アニメの神回と呼ばれる回の最中に流れたのがこの

god knows」なのだ。

 

当時ライブをアニメのなかでまるまる流すというのがそもそも斬新で(音楽アニメでもないのに)さらに演奏している動きがなめらかで綺麗。

これがきっかけでアニメのなかの「ライブ」に力を入れる作品が増えたらしい。

 

そしてさきほども言ったが、歌に気持ち」をこめるということ。

感情論みたいになってしまうが長く音楽を聴いてきてが、間違いなくあると感じている。

 

そしてこれはなにも歌に限ったことではなく芸術作品全般に同じことがいえる

当然ながらアニメにも。

 

そんな「魂」がこもった神アニメの神回

「ライブ ア ライブ」だ

さっきから持ち上げすぎ?

いやそんくらい持ち上げてもいい作品だと思っている

良い作品は語り継がれるべき!

 

そんなアニメの一場面~

 

キョンたちはおもいおもいに文化祭を楽しんでいた

友人二人とともに鶴屋さん朝比奈みくるがウエイトレスをやっている喫茶店?にいくなどして過ごしていた

 

その後キョンは友人と分かれ、体育館で行われているバンドのライブ演奏をフラッとみにいく(この時点でハルヒたちがライブを行うことはキョンは知らない)

 

文化祭のバンドは身内は盛り上がるが他はそこまでといったあの感じが見事に表現されている

あんな光景見たことある~

 

そんな空間で適当にぼーっと時間をつぶしていたキョンだったが、急にステージに現れたバニーガール姿と占い師のコスプレをしたハルヒ長門の登場にめっちゃビックリしている(ここ最高)

 


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頭の整理が追いつかないなか演奏が始まる

それまでのバンドでは、人もまばらでみている人たちもそこまで興味なさそうだったのにハルヒ達が歌い出すとだんだんと人が集まり盛り上がっていく

 

バンドマンなら、いやバンドマンじゃなくても、この光景はワクワクせざるをえない

初見で客を集め楽しませるということ

夢の具現化だ

 

これはハルヒの能力なのか?実力なのか?

ハルヒには「思ったことを現実に変える力」があり、画面のなかのみならず画面の外のアニメを見ている人間にもこの能力が発動していると考えると凄くないか?

 

この時のハルヒがどう考えているかは分からないが。

 

他にも色々な要素が絶妙にうまく絡み合っている

 

自分も一緒に伝説を体験しているような錯覚をおこす

 

曲だけ聴いても充分に良いが、アニメを最初から見て「god knows」を聴くとまた違った感動がある

ハルヒの微妙な心境の変化も見所だ

芸が細かいね~

最高です!!!

 

3 視聴者が感じている熱狂がリンクしているから

このアニメのこの曲はいまだに名アニソンとしてカラオケランキングにも入ってくるし、ユーチューブ動画はこの記事執筆時点で9500万回というとてつもない数字だ

 

これはあのスピッツのほとんどの人が知っているであろう名曲「ロビンソン」が現時点で視聴回数9500万回なので同じくらい再生されているということだ。

これだけでも凄いというのが分かる

 

もちろん視聴回数ですべてが決まるわけではないが一つの指標にはなるはず。

 

当時リアルタイムで涼宮ハルヒの憂鬱を見ていたわけではないので、当時の熱狂が詳しく分かるわけではないが、ほぼすべての作品を見てライブ映像まで見た筆者にとってはその熱狂の凄まじさは伝わってきた

 

その視聴者どうしの熱が伝わっているという考えかたはできないか。

 

ハルヒではなくとも一時的にでもムーブメントになるようなものはこの「熱」が関係しているような気がしている

 

人から人へどんどん「熱」が伝わりそれが凄まじいエネルギーとなって広がっていく

 

当時ほどではないが今でもその熱が冷めていないところをみるに「本物」だということが分かる

 

「偽物」は熱が冷めるスピードが早い

あんなにみんな熱狂してたのにブームが過ぎ去ると手のひら返しが半端ない

俗にいう「一発屋」というやつがそれだ

そもそも一発あてるのがめちゃくちゃ難しいが。

 

まとめ

いかがだっただろうか?

いくら頭で考えようと分からんものは分からん!!!ので考えるより感じろ!!!くらいがいいのだと思うし、筆者はどっちかというとそっちのほうが得意分野。

 

いずれにしろ多くの人に影響を与えた素晴らしい作品なのはまず間違いない

 

エンドレスエイト」というかなりの物議をかもした回もあったが、リアルタイムではなくDVDでみたのでそこまで苦にはならなかったし、この演出も個人的には凄いと感じた(リアルタイムで見ていたらまた違った感想になっていたかもしれない)

 

そんな凄いアニメを作り出していくなかで

様々な偶然が重なり素晴らしい曲ができあがった

それが「神曲」となるのは必然だったのだろう

 

良い作品はいつまでも語り継いでいきたいもんですね

では今回はこのへんで

 




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