音楽と漫画と私

自分が好きな音楽や漫画について思うことを書いたり勝手にオススメする圧倒的自己満ブログ

売れないバンドマンは金がない。だから稼いだんだけどその先に待っていたものは、、、、、。

音楽をやるにはお金がかかる。

 

ライブをやるにもお金がかかる

楽曲を録音するのにもお金がかかる

楽器や機材を揃えるのにお金がかかる

 

満足に音楽をやろうと思ったらとにかくお金がかかるのが音楽活動だ

 

元バンドマンである筆者もライブをやるたびに数千~2万までくらいのお金が出ていき、CDを作った際も数万のお金がかかった

週1くらいでライブをやっていた時は本当に大変だった

ライブをやる際にはチケットノルマというものがあり、客が呼べなければ自腹を切ることになる

 

 

そんな状況が続くと次第に余裕がなくなり、メンバー間の雰囲気も険悪になっていく

 

これもお金の問題が大きいといえる

 

そして作曲を始めようというのにもお金がかかる。

まず機材を揃える。

DTMならPCや作曲ソフトなどが必要で快適に作業をしたいなら低く見積もっても数万はかかる

 

楽器が引けて生音で録音する場合でもPCはないと不便。

MTRを使うという手もあるがどっちかは必要だ

 

冒頭からお金の話ばかりしているが、結局なにが言いたいの?

 

まあ筆者のはなしを聞いてくれ

 

筆者はミュージシャンを志していたこともあり、「お金稼ぎはなんとなく汚いイメージ」だったりとか、「お金がすべてじゃない」などとずっと思っていた

 

なので「お金稼ぎ」について本気で考えたことがなかった

 

しかし現実は「お金がない」ことにより、事実として友人と険悪になり、ろくな機材も買えず、自由に音楽を楽しめるという土台が作れないという状況だった

 

そんな状況で続けるバンド活動は苦しい以外のなにものでもなかった

 

ライブが決まってもお金の工面をどうするか?ばかりを考えてしまう

払えなければメンバーに迷惑をかけるからだ

 

なので若かかりし頃は、親に借りてライブ代を支払うなんてこともあった

実に親不孝だった

こんな状態なので当然ながら家族は筆者がバンドをやることに反対な雰囲気

味方がまったくいない状態だった

 

まあそれもそんなことをしていれば当然のことだろう

それはしかたない

 

唯一母親だけはバンドをやること自体には肯定はしないが、否定もせず、それが唯一の救いだった

 

しかし味方がいない状態というのは想像以上に辛く、大変だった

 

そんな日々が続き、そしていつしか

「バンドマンとして食べていく」ということが叶えたい夢ではなくなった

 

なくなったというよりは、元々そういう思いは心の内にあったのだろう

 

人前に出るのが好きではなかった筆者は、そもそも顔出しで有名になるというのが嫌だったんだ(最初に気付けよ)

 

音楽活動の良い面ばかりだけをみて現実的なところに全く目が向いていなかったんだ

 

具体的な話としては、別に有名でもなんでもないのだが、街で見知らぬ人に遠めから

「あの人あのバンドのドラムの人じゃない?」と女の子に指をさされて言われたことがあり、普通は喜ぶところだと思うのだが一瞬は嬉しいという感情が出てきたものの、あとあと考えるとあれが増えるとなると嫌だなと感じた

 

そこまで有名になれるかどうかはまた別にして、バンドで食べていくということはある程度の知名度や有名になるということも必要になってくるし、そこを目指すことになる

 

それはなんか自分の追い求めていた生活とは違うなと。

音楽は好きだし、やりたいが、有名にはなりたくない。

チヤホヤされたくて、それが目的でやっているわけではない

 

その矛盾。

 

どこかにフラッと出掛けて自分のことを知っている人が居るかもしれない状態を想像すると絶対に嫌だなと。

 

ストレスマックスすぎるなと。

 

数は少ないながらもそういった経験がいくつかあるために、そう思った。

 

これはたぶん普通は逆なんだろうけど。

 

そんな根本的な自分の心の中の考えとやっていることの矛盾に気づいてしまい、バンドを辞めた

 

けして音楽が嫌いになったわけではなく、今でも大好きだし、やり続けると思う

 

「バンドで有名になる」というやりかたではなく、違うやりかたに変わっただけ

 

当時を思い出すと辛い記憶しかないが、普通はできない、いい経験をしたのもまた事実。

 

そんな苦しい記憶しかないが夢を追う生活は

 

たのしかった

 

そして自由とは程遠い生活だったバンド生活からしばらくして、音楽とは全く関係ない仕事で個人で稼ぎだし以前とは違う、お金で困るということがない生活が始まった

 

お金に困らないというのは「心に余裕」ができる

あの頃のようなお金がなくて、いつも余裕がない生活を送っていたころと比べると、ストレスを感じることなく、「自由な生活」を送っていたはずだった、、、、、、、、。

 

そんな生活を数年送っていたが、なんか

「物足りない」のだ

 

「このままでいいのか?」

 

次第にそう思うようになる

 

その個人で稼ぐ仕事というのも筆者がやりたくてやっていた仕事ではなく、必要に迫られてやっていたことだった

 

心に余裕があっても胸の内にはずっと燻っているものがどうやらあったみたいだ

 

それをしばらくはみないようにしていたのかもしれない

 

生活のために、時間がないを理由にしていたんだ

 

「お金がない」のは不便だ

だが、「お金に困らない」だけでは、けして幸せではないということがわかった

 

だったらどうする?

お金に困らない生活を捨てるのか?

 

答えは決まっていた

 

両方叶えるんだ

 

お金が困らない程度には入ってきて、好きなことをやる生活を!!!

 

楽しく自由な生活を送るために!!!

 

楽しくてもお金がなければ生活できない

安定だけしてても楽しくなければ意味がない

 

それを再確認した

 

本当の意味で「自由」になるために

 

大人になっても根っこの部分の考えかたはあんま変わらないんだな

 

30才を越えた人とかすんごい大人だと思っていたが、意外とこんなもんなんだな

 

でもこれでいいと思っている

人にはそれぞれの価値観があるのだから

自分の人生を送るために今の安定を捨てるんだ

 

なにかを諦めたような死んだ目をした大人だけには絶対なりたくないと思っていた

 

あの時のオレ!!!

みてますか?

 

今のオレは死んだ目をした大人になっていませんか?

 

あの頃描いた理想とは程遠いかもしれないけど、人生を諦めたりはしてません

 

まだまだやりたいことがたくさんあります

 

「いい年して」とか

「世間体」がどうとかそんな些細なことよりも

「自分自身が幸せ」かどうかが重要じゃないだろうか?

 

いい年したおっさんはまだまだ頑張ります!!!

唐突な自分語りでした

おわり